(1)BGM PLAYER を作る

目的は、PIC で BGM を鳴らすまでの手作業を減らしたい。

Excel で作成した楽譜データをパソコンで試聴できれば、大幅に減らすことができる。
このためのソフト、BGM PLAYER (以降 PLAYER )を作成する。

(2)手順

@楽譜から Excel 表を手作業で作成

紙ベースの楽譜に音符番号を書いておく。
スキャナなどでのデータ化は、パソコンに保存しておかないなら必要なし。








1番目の音は、DO4、MI3、L4 (主音長)で、副音の 2 分音符は、3 番まで同音を入れて伸ばす。

3 番 - 副音は、楽譜では MI3 だが、ヒドイ音なので RE3 に変更している。


A試聴と編集
Excel を開いておき、PLAYER を起動して試聴する。
変な所があれば、Excel を変更して上書き保存する。
PLAYER の「変更」、「取込」で上書きデータを取込み、「PLAY」で試聴 ・・・ を繰り返す。


(原寸大)
@ ファイル名を入力
A 「取込」 ボタンで Excel 内のデータを取込む。
B 更新や別のファイルにしたいときに「 変更 」 ボタンで@に戻る。
C テンポ選択 ・・・ 演奏中に自由に変更可
D 開始 NO.とE終了 NO.で演奏範囲を自由に指定
F 「PLAY」 ボタンで指定範囲を演奏
G PLAY NO.で今、 どこを演奏しているかを表示
H 「STOP」 ボタンで途中停止
I 「TXT」ボタンで、Excel データを 「大きな栗の木の下で.txt」 ファイルに書込む。


B試聴が終われば、 「大きな栗の木の下で.txt」 ファイルを作っておく。
中身は空白でも何が書いてあってもよい。

C「TXT」ボタンで txt ファイルに書込む。

書込フォーマットは、PIC のアセンブリ.asm にコピペできる形式
TABLE1 から 6 まで
TABLE1、2 は主音、TABLE3、4 は副音、TABLE5、6 は音長



Dtxt ファイルから、アセンブリ.asm に コピぺする。

Eライターで PIC に書込む。

FPIC の音を確認する。


(3)使用したソフト

@フリーソフトの HSP 3.32
PLAYER はこれで作成した。
DO4.wav などの単音、DO4MI3.wav などの合成音を読み込んで mmplay で演奏する。
WAV ファイルが 10 M にもなったが、小生レベルではこれしかできない。

Aフリーソフトの Wave Generator 5.1
矩形波の単音、合成音は、これで 1 秒の wav ファイルを作成した。
設定 1 秒、サンプルレート 32000、 8 ビット、mono
Wave1 矩形波、L+R、Wave2 矩形波、L+R

こんなソフト達がフリーだなんてスゴイにつきる。お役に立ってますよ〜と ひそかに感謝


(4)プログラム

@ BGM PLAYER : 276 KB
右クリック ⇒ 対象をファイルに保存 ⇒ ファイル名の拡張子を exe に変更して一旦保存する。
好きな所にフォルダを作り格納する。

A WAV ファイル : 301 KB
右クリック ⇒ 対象をファイルに保存 ⇒ ファイル名の拡張子を zip に変更して一旦保存する。
解凍後、中身のみ を@で作成したフォルダに格納する。
ファイル数が多いのでゴチャゴチャになる。

B EXCELファイル : 18 KB
右クリック ⇒ 対象をファイルに保存 ⇒ ファイル名の拡張子を xls に変更して一旦保存する。
ファイル名 syuri501-bigtree を bigtree に短縮し、@で作成したフォルダに格納する。
融通がきかないので主副長のセルしかさわらないこと。音符が増えるときは、* 列も意味があるので同じ書式で追加する。
どこかのセルにメモも不可。

インストールなど不要で、bigtree.xls、hspbgm.exe をクリックすれば起動する。
「WAV ファイルがありません」の警告がでれば、Wave Generator で作成して追加する。
不要になれば、フォルダごとゴミ箱へ。


(5)わかったこと

@伴奏をすべて休符にして、メロディだけ先に入力し、少しずつ伴奏を加えていくのがよさそう。
これは、このソフトがないとできない。

Atxt ファイル経由なしで直接 asm ファイルに書込みたい気もしたが、たいした手間ではないのでやめておく。



---- 2013.10.05 ----