(1)ボタン電池の互換表

@MAXELL(株)HP の互換表 PDF
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APanasonic(株)HP の互換表 PDF
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Bよく使われている LR 44 ( アルカリ 1.5 V 100 mAH φ 11.6 × t 5.4 ケース外側が + ) の互換型番
A 76
AG 13
G 13 A
GPA 76
KA
L 1154
PX 76 A
RW 82
V 13 GA

C酸化銀 1.55 V _ SR 44 系列、303 系列、357 系列 ・・・ もサイズが同じなので LR 44 で代替できる。



(2)ボタン電池の入れ方

単 3 電池などの電池 BOX では、スプリング極が電池の − 極というのがお約束であるが、ボタン電池では、逆がお約束のようである。
配線色がスキマから見えているとき、普通は赤が +、黒が −を 頼りにするも、両方赤だったり、油断できない。
逆挿入すると ほぼ IC が破損して終わりなので、不明のときは基板まで追うなど、細心の注意が必要である。



左図が指定の入れ方

初めは説明書を見るが、お下がりなどでは運まかせになるので、方向マークがないものは、マークを貼るか、赤マジックで + などと書いておく。

マーク

スプリングの先が周辺に寄ることがあり、+−極が接近している 電池 − 極ではショートする恐れがあるためと思われる。



(3)ボタン電池あれこれ

@アルカリ電池なので液モレするが、単 3 などのように多くはないようである。
液モレ時に相当ふくらみ、−極が盛り上がると、ベロ電極の場合、ガチガチに突っ張って電池が取れないことがある。

A−極側は電極が接近しているので、金属皿に置くと危険、透明袋に数個入れるのも危険、ピンセットも危険

B報道資料

東京都中野区役所 : 平成 19 年 7 月 2 日 防犯ブザー電池破裂事故 PDF ・・・交換用 LR 44 電池を裸で透明袋に入れて配布

東京消防庁 : 平成 24 年 9 月 7 日 乳幼児の窒息や誤飲に注意!PDF

東京消防庁 : 平成 25 年 7 月 31日 電池の保管にご注意!PDF

国民生活センター : 平成 25 年 10 月 30日 ボタン電池を使用した商品に注意 PDF







(4)電池一般

@電極

+ 極用、単 3 用 @ 15 円 ( タカチ電機工業 )


− 極用 、@ 20 円


+− 極 1 体型、勝手違いがある。 @ 25 円

板部の材質は、磁石にくっつく 「 鉄 」 とくっつかない 「 リン青銅 」があるようだ。タカチのはくっつかない。
スプリングは、SWC 鋼線 らしい。
ともにニッケルメッキしてあり、防食と半田接合対応している。

電池の液モレで腐蝕した場合、重度の場合はケースから外し、ケースをお湯とハブラシで洗う。
台所用ハイターをつけると、茶色の汚れがキレイに落ちる。

電極のサビは軽度の場合、ルータで落とし、再利用する。
しかしニッケルメッキがはがれ、3 日もするとサビがでてくるので、接点グリスをホンの少し塗布しておく。

グリス塗布でもサビが進行するので、ホントの修理完了とは言えない。
退院時に、「 電池を入れたあと、電池を指で 2 〜 3 回まわすように 」 と言っておく。

板バネ式や重度の場合は、接触不良が再発するので、上記の電極に取り替える。



Aアルカリ電池の電圧
一般に異種金属を電解液に浸けると、化学反応により、金属に電圧が生じる。
金属 ( 化合物含む )別の発生電圧は、各化学反応で決まっており、 Standard Reduction Potentials として公開されている。
電圧の基準 0 V は、水素イオンが水素ガスに変化する電圧である。Standard Hydrogen Electrode : SHE

アルカリ電池では、各社秘密のようではっきりしないが、例えば + 極 の二酸化マンガンで + 1.3 V、− 極の亜鉛で − 0.3 V とすると、合計 で 1.6 V の大きさとなる。




B電池の内部抵抗
回路がつながれ、電池が電子を押し出すとき、ポンプが必要となり、このエネルギーは電池内部で消費される。
電池の外から見ると、あたかも抵抗 r があるように観測されるため、これを内部抵抗と言う。

・負荷をつないでいないとき、電池両端の電圧は、1.6 V
・負荷をつなぐと、合成抵抗は、r + R = 0.3 + 10 = 10.3 ( Ω )
・負荷電流 I は、オームの法則より、I = 1.6 ÷ 10.3 ≒ 0.155 ( A )
・電池の端子間電圧(負荷電圧)は、E - ( r × 0.155 )= 1.6 - ( 0.3 × 0.155 )=1.6 - 0.0465 ≒ 1.554 ( V ) となる。

この内部抵抗は、一定ではなく、負荷電流で変化し、電池消耗とともに増加する。
電池電圧が 1.3 〜 1.4 V ぐらいあっても、かなり使用した電池では内部抵抗が 3 〜 5 Ω 近いことがあり、
1.3 V、5 Ωの場合
・負荷をつなぐと、合成抵抗は、r + R = 5 + 10 = 15 ( Ω )
・負荷電流 I は、I = 1.3 ÷ 15 ≒ 0.09 ( A )
・電池の端子間電圧( 負荷電圧 )は、1.3 - ( 5 × 0.09 ) = 1.3 - 0.45 = 0.85 ( V ) となり、おもちゃが動作しない。


電池の残量チエックでは、負荷をかけないと判断を誤ることがある。
無負荷 で 1.3 V あっても 10 Ω 負荷では 0.9 V に落ちるものがあり、電池に異常なしと誤った判断をして、余計なことをしないようにしなければならない。

小生は、モータ付きで、10 Ω、スピーカ付きで 50 Ω、ボタン電池おもちゃで 220 Ω をつなぎ、 1.3 V 以上を目安にしている。
各 Ω 数は、チエック時の消費を減らすため、JIS C 8515 の放電抵抗値の倍ぐらいのゆるめにしている。

市販レベル LED 付きチエッカーのレベル表示を撤去し、タクト SW 3 個をつけ、電池挿入で無負荷状態、タクト SW を押せば抵抗負荷 ON となる。
レベル LED の代わりに、デジタルテスターを挿して電圧をみる。

市販チエッカーが高価なときは、ワニ口に 10 Ωをつけ、無負荷時と 10 Ω 負荷時をみるといい。


アナログテスターのバッテリーチエックレンジは、低抵抗で測定しているようなので、ボタン電池の測定は NG

内部抵抗の実測計算例
単 3 アルカリ 無負荷 1.347 V
  10 Ω 負荷で 1.240 V ( 電圧降下 0.107 V ) 内部抵抗 0.86 Ω 電流 0.124A
  50 Ω 負荷で 1.316 V ( 電圧降下 0.031 V ) 内部抵抗 1.18 Ω 電流 0.0263 A
220 Ω 負荷で 1.338 V ( 電圧降下 0.009 V ) 内部抵抗 1.48 Ω 電流 0.006 A

これを見ると、負荷電流を大きくすると、電圧降下は大きくなり、内部抵抗は小さくなる。
内部抵抗は化学変化に伴うもので、単純な固定抵抗ではないことがわかる。



100 均の電池チェッカー


使ってみたママの言い分 「動くかどうかぜんぜんあてにならへん」
誤解があるようで、どんな高級なチエッカーでもおもちゃがうごくかどうかはわからない。
1 本 1.2 V でも動くおもちゃもあれば、動かないのもある。時計などでは、0.8 V でも動く。
あくまで目安で、少ゾーンだと廃棄、真ん中ゾーンではまだ使える、多ゾーンで十分ある が一般的な感覚と思われ、うまく作られていると思う。
・メータはリニアには振れないので電圧値はわからない。
・真ん中ゾーンでは、動かないケースが多いだろう。
・数本同時に使う場合、新旧混在をさけ、同残量のものを探すために使う。
動くかどうかを判定するには、電池特性、メータ構造の理解と使い込み習熟が必要である。


1.5 V の回路で 負荷が 20 Ω ( 赤 黒 黒 金 ) である。
負荷をかけるのはいいが、数秒で終了しないと電池が消耗してしまう。

使用禁止と書いてあるが、読んでないだろうから、ボタン電池などを測ると、電池が即ダメになってしまう。
メータ単体は、1.409 V で 6.31 mA 流れたので、内部抵抗 223 Ω の電圧計である。
20 Ω と 243 Ω の合成抵抗値は、18.5 Ω
20 Ωなし、10 Ω 2 本つきの回路で、0.3 V で半月マークのセンターを指し、0.66 V で中黒丸のセンター、0.96 V で大黒丸のセンターで、真ん中が 1 V くらいかなのイメージと大違い。




C電池の新旧混在使用
メーカは新旧混在使用しないでくださいと言っているが、なぜいけないのか?
一番下の電池は相当使われ、無負荷端子電圧が 1.0 V だったが、ないよりマシのつもりで装着したとする。


・合成抵抗は、0.3 + 0.3 + 5.3 + 15 = 20.9 Ω

・負荷電流は、( 1.5 + 1.5 + 1.0 ) ÷ 20.9 = 4 ÷ 20.9 ≒ 0.191 A

・V 1 = V 2 = 1.5 − ( 0.3 × 0.191 ) = 1.5 − 0.0573 ≒ 1.443 V
ここまでは良いが、

V 3 = 1.0 − ( 5.3 × 0.191 )=1.0 − 1.0123 = − 0.0123 V と負になってしまう。

1 V でも電圧が増えるつもりで装着したのに、逆に減ってしまい、負荷として動作しており、邪魔者となっている。
負になるとガスが発生し、液モレを起こす。

メーカが異種類電池の混在使用もしないでくださいと言っているのは、3 本同時に新品に交換しても、マンガンとアルカリなど異種類では、放電容量が違うので、これと同じ結果となるからと思われる。




D電池 BOX 電極や電源 SW の接触抵抗
接点には ON 時に接触抵抗 r がある。
正常は、30 m Ω 〜 50 m Ω ぐらいである。

この値が ON / OFF 時のスパーク、汚れなどで、70 〜100 m Ω ぐらいに劣化すると 1000 回に 1 回くらいの割で 数 Ω 〜 数十 Ωぐらいの高抵抗となり導通不良を起こす。
直後の動作で、低抵抗に戻ってしまい、単発的に起こるので、原因不明になることが多い。
家では動かなかったが、病院では問題なく動いた ・・・ の原因の 1 つである。

接触抵抗 r = 10 Ω とし、LED 電流を無視すると、負荷電流は、3 ( V ) ÷ 30 Ω = 0.1 ( A )
モータ、LEDにかかる電圧は、3 ( V ) − 10 ( Ω )× 0.1 ( A )= 2.0 ( V ) となり、LED は点灯するがモータが回らない、音が出ないなどが起こる。
LED 白で 2 V ぐらい、赤で 1.8 V ぐらいから点灯する。

また、モータが起動するとおかしくなるというのも、モータ電流と接触抵抗により電圧が低下し、IC がリセットされてしまったりする。

対策としては、スライド SW などでは、接点復活剤を注入して数十回 ON / OFF、1 C 接点で片側があいている場合 SW 接点の振替え、SW を分解し接点の研磨、SW 本体交換のいずれかになる。

スライド SW の形状をしていてもシーソー型のがあり、スライドして接点を磨く機能がないニセモノ?なので注意が必要





50 m Ω などの低抵抗は、テスターなどでは計測できず、電圧降下法で、定格 0.1 〜 1 A の接点では 100 mA を、 定格 1 A 以上 の接点では 1 A を流し、接点端子電圧を測定してオームの法則、R = V ÷ A で計算する。
ワニグチクリップなどで接続すると、クリップの接触抵抗が影響するので半田付けする。




Eボタン電池の−極
普通、SW の接点として使われているオムスビ型バネ接点を利用しているものがあり、電池を外したときにビックリする。




F電池がすぐ消耗して液モレする
液モレによるサビのため、電極間で短絡しているのがあった。

@がサビた電極
Aは左上端がチョッとだけサビた電極
Bサビが壁上部でブリッジしている
C電流が緑色のように流れ、すぐ消耗し液モレする



G電池がすぐ消耗する
マイクを収納時、カールコードがマイク SW を ON する。

@単 4 電池 2 本
A電源 ON / OFF SW を OFF せずにしまうと 20 mA が流れたままなので、一晩で消耗する。
Bコードの出口位置を変更した。



H電池がすぐ消耗する
放電抵抗の裸線が電池 BOX の中間裏端子に接触したりしなかったりしていた。

赤の経路で短絡電流が流れ、上 2 本が 発熱とともに 0 V に消耗
下の 1 本 は動かないので、SW OFF をしなかったためと思われる。
裸線の経路を中間電極から離した。




I電池 BOX まわりのトラブル

@+電極部接触不良
電極裏のスキマが大きく、接触しているように見えても、振動などで接触不良となる。
スキマにかましものを入れてしっかり固定する。
入れすぎて逆挿入防止突起よりはみ出さないように注意!

A BOX 変形、電池径ふくらみなどにより、こすれて電池が動かない、回らない、出し入れが硬い。
スプリング極で押していても動かないので接触不良となる。
隔壁幅を拡げるのは普通の方法では大変だが、単 3 の場合、φ 14.6 のリーマを手に持ってさらうのが楽
JIS の単 3 最大径は 14.5 mm である。
BOX が円筒の場合、これがないとできない。


BA ベース板のスプリング差込部で接触不良
液モレなどでサビを研磨しても接触不良や接触抵抗増で動かないことがある。
バネと板を裏側開口部で半田付けする。
古くなった鋼線には普通半田は乗らないので、双方をヤスリで磨いたあと、ステンレスフラックスと付属半田を使う。HAKKO _ SUSSOL- F セット
塩酸が入っているようなので、半田後水洗いしてから取り付ける。

BB −極が板バネのとき、ハトメのゆるみや手荒な電池取り出し、単 1 では電池の重みで変形して接触不良となる。
板バネの裏にスキマテープをはめ込む。
ニトムズ 厚さ 4.5 mm 幅 15 mm ハードタイプをバネ寸法 +αに切り、ピンセットではさみ、バネを開きながら根元まで押し込んで貼り付ける。



C液モレ

電池種類 +極材質 −極材質 電解液 公称
電圧
液モレ
現認
備考
マンガン 二酸化マンガン 亜鉛 塩化亜鉛
水溶液
1.5 あり   液モレするが電極などへの被害は軽い
  弱電流、間歇動作の時計や家電リモコン、ガスコンロ着火などに適する

オキシライド オキシ
水酸化ニッケル
亜鉛 水酸化カリウム
水溶液
1.5 なし   Pananonic が開発、現在は生産終了
  放電容量がアルカリの 2 倍、初期電圧 1.7 V、経年劣化少
  
アルカリ 二酸化マンガン 亜鉛 水酸化カリウム
水溶液
1.5 あり   液が強アルカリなので電極腐食など被害が大きい
  モータ負荷に適する
  ボタン型では LR 44 など
  
リチウム 二酸化マンガン リチウム 有機溶剤 3 あり   液モレするが電極などへの被害は軽い
  CR 2032 などでメモリ保持や、0.2mA 程度の制御
  
Ni-CD 水酸化ニッケル カドミウム 水酸化カリウム
水溶液
1.2 あり   液が強アルカリなので電極腐食など被害が大きい
  自己放電が少、過放電に強くタフ
  
Ni-MH 水酸化ニッケル 水素吸蔵合金 水酸化カリウム
水溶液
1.2 あり   液が強アルカリなので電極腐食など被害が大きい
  eneloop など放電電流が大きく定電圧であるが、自己放電も大きい
  
リチウムイオン リチウム酸化物 炭素 有機溶剤 3.6
3.7
なし   エネルギーがNI-MH の 2 倍あるが、有機溶剤の発火事故が絶えない
  ウチの病院では原則リポ電池の交換はしない
  
二酸化鉛 希硫酸 2.1 なし   過放電するとサルフェーションを起こし充電できなくなる
  充電管理が面倒なので、アルカリや Ni-CD 電池式を勧める
  
             
             


液モレ原因 1
大電流が流れると、発熱と共に電池の内部ガス圧が上昇し、安全弁やガスケットから電解液ガスや電解液が噴出する。
・配線のショートなどで大電流が流れる。
・2 本並列での 1 本逆挿入では、ショート状態となり大電流が流れる。
・直列 3 本以上で 1 本逆挿入では、逆の電池が充電状態になって発熱し、ガス圧が上昇する。

液モレ原因 2
限度を超えた過放電をすると、電池の内部ガス圧が上昇し、安全弁やガスケットから電解液ガスや電解液が噴出したりにじみ出たりする。
・異種電池使用、新旧混在使用をすると、容量の少ない電池から過放電となる。
・ハード的電源 SW を切らないで放置すると過放電となる。
・ソフト的電源 OFF では微弱電流が流れ続けるので過放電となる。

液モレ対策
・スライド SW のようなハード的電源 SW がないもので、電極交換などをした場合は費用に上乗せしてつけてやる。
・ヒューズの交換、追加ではポリ SW とガラス管を慎重に選択する。
・電池 BOX の電極貫通穴をバスコークなどで密封し、液モレが電池 BOX 内にとどまるようにする。
・電子楽器やモータのないものは、マンガン電池を勧める。
  緑 → 青 → 赤 → 黒 の順に高性能になっているが、入手性で赤マンガンでよいだろう。
  マンガン電池は + 極の液モレが多いので電極処置も楽である。
・電池 BOX や基板 などは配線を外し、お湯で丸洗いし、よく乾燥させる。
・腐食して黒化した電線は、基板まで張り替える。
・わかるママ or パパなら、100 均の電池チエッカーを勧め、使い方をよく教える。













(5)外部電源

修理時、乾電池の代わりに定電圧電源を使用したくなる。
2 種類あるといい。
@0 V 〜12 V 可変、出力 3 A 電圧計、電流計付き 据置型
A1.5 V 〜 12 V で 1.5 V きざみの 8 段ノッチ、 出力 2 A 可搬型

これは、可搬型でおもちゃ病院用
HIMEDIC とはトヨタのハイエース + PARAMEDIC ( 救命士などの医療従事者 )の造語で、搬送中に高度処置のできる高規格救急車
ジャンクのノートパソコン電源 : Fujitsu _ CA 01007-0715 _ AC 100 V _ 89 VA _ DC 16 V _ 2.5 A に
CCP プレイキャストボデーを乗せ、DC / DC コンバータ HRD 05003E ( 5 - 24 V : 3 A ) を内臓

DC 16 V ON で ヘッドライト白 LED ON、内部 DC 5V ON でついていたサイレンとパトライトボタン操作可
ルーフに 3 桁デジタル 30 V 電圧計と 5 A 電流計
ステップ切換のとき、デジタル電圧計があると切換えミスがないかの不安がない。
電流計はアナログのほうが読みやすいが小さいのがない。


左後輪部に電圧 1.5 V 〜 12.0 V の 8 ステップ切換 SW


バックドア内に出力 ON / OFF スナップ SW、ON で青 LED ON
ステップ / リニア切換スライド SW、ヘッドライト ON / OFF スライド SW、サイレン ON / OFF スライド SW

右後輪部に電圧 0.4 V 〜 10.6 V リニア可変ボリウム
個々のおもちゃの最低動作電圧を調べたり、メカリンクおもちゃのゆっくり起動試運転に使用

定電流機能はないが "準高規格"で、来院のオコサマの注目のマト。



ケースは関電の電源車がふさわしいが、地味でモデルも販売されていない。



B注意事項
おもちゃでは、乾電池使用なので、動作電圧範囲、電池内部抵抗による電圧降下を考慮して設計してある。

修理時に電池の代わりに定電圧電源を使うと、電圧が降下しないので、8050 などの出力素子に余分な電流が流れ、長時間では、オーバーヒートして出力素子を壊してしまうことがある。
充電するタイプのヘリなど、大きな電流が流れる場合は、定電圧電源の電圧を下げてやるか 3 〜 5 Ω 程度のセメント抵抗を介してやらねばならない。

おもちゃ修理専用なら、1.3 V か 1.4 V きざみで製作するのがいいかも。


外部電源をいきなり電池 BOX につなぐのは避ける。

IC は 4.5 V、通常正逆が 7.5 V、ターボが 9 V の配線となっているのがある。
単なる電池不良なのに、基板不良を疑ってしまう。
最初は必ず電池を入れてチエックし、分解後 BOX 裏の配線を見た上で電源を使うのがいい。
電池 BOX 裏の電極につなぐ場合、上下左右が逆になるので、何度も確認した後、マークしてから接続する。
電線色は赤が + とは限らないので、細心の注意をしないと、IC を壊してしまう。

最後の試運転も中間電極まわりの総合確認のため電池で行う。



電池の向きが同じタイプの場合、どちらが V+ か判らないし、FUSE があったりでもっとややこしくなる。

単 3 電池 2 本で、並列接続のものもあり、IC を壊しにかかっているようなものである。


BOX の + 極への接続はダミー電池を使い、外れてショートしないようにする。






C救急車電源が可愛くて気に入ったので、もう 1 台消防指揮車で製作した。
ケースによって親密度が全然違うので、100 均プラケースではなく奮発するといい。
上記Bのように 2 電源が必要な時もある。

同じ構成だが一部変更した。
・DC / DC コンバータは AKIT-2596 ( 1.5 - 35 V : 2.5 A、ピーク 3 A )
ショットキー 3 A ではぎりぎりなので、5 A に UP

・デジタル表示は USB 電圧電流モニタ RT-USB VA5 を 3 線式に改造、10 V 3 A までしか表示できないが精度はテスター並みで満足

・出力 LED 表示を 5 V デュアルオペアンプのもう片側を使用して出力を 10 倍し、0.4 V から明るく点灯させた。
10 倍してもアンプ出力は電源 5 V までなので 560 Ωで LED の電流を制限しておいた。

・出力 ON / OFF スナップ SW を高さの低いオルタネイトプッシュボタンに変更

・マメに節電するため、土台の電源に AC 100 V の ON / OFF スライド SW を取り付け





(6)テスターでの電流測定

おもちゃの動作不良の場合、動作電流測定で短絡などが発見できることがある。
また、切れている糸ヒューズの交換や、NI - MH 充電池対応のポリ SW 追加の場合、通常電流がわからないとできない。
テスターの種類やレンジによっては、うまく測定できないことがあるので調べておく。

@計器の本質
電圧計、抵抗計などあらゆる計器は、電流が流れてこそ針を動かしたりするエネルギーが得られる。
そういう意味では、すべて電流計であり、分流器、倍率器、目盛などで目的の計器にしてある。

電流が流れるとアンペアの右ネジの法則により磁界 φが発生し、方位磁石が回転する。
初期の検流計はこのようなものであっただろう。
微弱な電流でも安定した計測をするには、回路に直列にコイルを挿入してトルクを得る現在の方式になっていったと思われる。


A電流測定の結果
下表は手持ちのテスターで測定した結果であるが、ある電流とレンジのもので、どんな場合でも計測できるかは不明である。
確実なのは、PM 3 での測定のように シャント抵抗を入れ、シャント電圧から計算する方法で、これならどんな場合でもいけるようである。
おもちゃの範疇では、シャント抵抗は、0.1 Ωと 0.01 Ωを用意しておけばいいだろう。
クラッド抵抗という名称で、 10 W クラスで¥200 程度、PM 3 画像下のもの。
本来、シャント ( 分流器 ) は、計測範囲を拡大するために電流計と並列に接続する抵抗器の事を言うが、最近は回路電流を検出するセンサーとして使われている。



  モノタロウ MR-3 B
  アナログ初級機で通常使用
  導通ブザー TESTもこれ

  小型、安価 ¥950
  2 KΩ/ 1V なので精度は抜き


  測定レンジ 250 mA
  負荷電流 IL メータ値 60 mA
  メータ電圧降下 VT 0.245 V
  負荷電圧 VL 2.755 V

  負荷電流が大きいと VTが大きくなり、
  負荷が動作しなくなる


  SANWA PM 3
  デジタル初級機で通常使用
  電流測定レンジがない
  
  


  シャント抵抗 0.1 Ω使用
  シャント電圧測定 VS 5.9 mV
  負荷電流 IL 計算 5.9 / 0.1 = 59 mA
  負荷電圧 VL 2.994 V
  


  Kaise 1020
  アナログ中級機
  20 K Ω/ 1V
  DC 12 A 可
  


  測定レンジ 600 mA
  負荷電流 IL メータ値 60 mA
  メータ電圧降下 VT 0.053 V
  負荷電圧 VL 2.947 V
  メータロスが少ない


  MASTEC MAS 838
  デジタル中級機
  DC 10 A 可
  温度、hfe 測定可
  
  


  測定レンジ 200 mA
  負荷電流 IL メータ値 58.2 mA
  メータ電圧降下 VT 0.086 V
  負荷電圧 VL 2.914 V
  メータロスが少ない
  


  SANWA CD - 731
  デジタル旧型機
  DC 20 A可
  
  
  


  測定レンジ 320 mA
  負荷電流 IL メータ値 50.8 mA
  メータ電圧降下 VT 0.437 V
  負荷電圧 VL 2.563 V
  誤差、メータロスが大きい
  相当古いので校正が必要かな
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(7)参考資料

@社団法人 電池工業会

A 乾電池使用機器の電池室・端子安全設計ガイドブック( 第 2 版 )












---- 2016.12.04 ----